和装やアップスタイルをする日に限って、「毛たぼがない!」と焦った経験はありませんか?
実は、毛たぼがなくても身近なもので代用できる方法がたくさんあるんです。
この記事では、美容師の視点から、靴下やスポンジ、タオルなどを使って自然なボリュームを作る方法を詳しく紹介します。
また、毛たぼの代用品を使うときの注意点や、100均・市販で買えるおすすめアイテム、そして失敗しないコツまで徹底解説。
この記事を読めば、「毛たぼがない日」でも慌てることなく、美しくまとまったアップスタイルを楽しめますよ。
毛たぼの代用品で自然なボリュームを作る方法5選

毛たぼの代用品で自然なボリュームを作る方法5選について解説します。
それでは、毛たぼの代用品で自然なボリュームを作る方法を具体的に紹介していきますね。
方法①:靴下を丸めてボリュームを作る
毛たぼがないときに最も手軽で自然にボリュームを出せるのが靴下を使う方法です。
古くなった靴下を丸めて輪ゴムで留めるだけで、ふんわりとしたドーナツ型の土台を作ることができます。
厚手の靴下を使うとボリュームが出やすく、薄手の靴下なら小ぶりのまとめ髪にも向いています。
髪色に合わせて黒や茶色の靴下を選ぶと、見えても違和感がありません。
また、口の部分を切って筒状にしてから巻くと、より自然な形で髪を包み込めるため、シニヨンスタイルなどにもぴったりです。
最後に軽くスプレーを吹きかけて固定すれば、プロ級の仕上がりになります。
方法②:スポンジを使って形を自在に整える
スポンジを使う方法は、形を自由に変えたいときに最適です。
スポンジは軽くて柔らかいため、頭の形にフィットしやすく長時間でも疲れにくいという特徴があります。
キッチン用のスポンジをカットして使えば、厚みやサイズを自由に調整でき、まとめ髪や夜会巻きにも対応できます。
使用する際はビニールを剥がして軽く揉み、少し柔らかくしてから髪の中に仕込むのがおすすめです。
また、髪色に近い黒やグレー系のスポンジを選ぶと、透けても自然に見えます。
方法③:タオルを巻いて厚みを調整する
タオルを巻く方法は、髪のボリュームを細かくコントロールしたいときにおすすめです。
フェイスタオルを折りたたんで丸め、輪ゴムで固定するだけで即席の毛たぼになります。
厚みを自由に変えられるので、髪の量やスタイルに合わせて調整可能です。
特にマイクロファイバー素材は滑りにくく、形をキープしやすいため、和装ヘアや夜会巻きにも使えます。
髪色に合わせたタオルを選ぶことで、万が一見えても自然な印象を保てます。
方法④:メッシュネットで軽く自然に仕上げる
メッシュネットを使えば、通気性のよい軽い毛たぼが作れます。
野菜用ネットやヘアネットを重ねるだけで自然な丸みを出せるので、暑い季節や長時間のヘアセットにも向いています。
ネットは柔軟性があり、頭の形に沿って形を作りやすいのが特徴です。
ボリュームを調整したいときはネットの重ねる枚数で微調整することができるため、どんな髪型にも対応可能です。
さらに軽いため、首や頭皮への負担を抑えつつ自然なボリュームを演出できます。
方法⑤:ウィッグの毛束でリアルな質感を出す
ウィッグの毛束を使う方法は、見た目の自然さを最優先したい方におすすめです。
使わなくなったウィッグを丸めてネットに入れることで、まるで本物の毛たぼのような質感とツヤを再現できます。
髪色に合わせて選べば、どの角度から見ても自然な仕上がりになります。
特に部分ウィッグを再利用する方法は、美容師の現場でも活用されているテクニックです。
耐熱性のあるウィッグ素材なら、ドライヤーで形を整えて仕上げることもできます。
毛たぼの代用品を使うときの注意点5つ

毛たぼの代用品を使うときの注意点5つについて解説します。
毛たぼの代用品を使うときには、自然な仕上がりと長時間の安定感を両立させることが大切です。
注意点①:ピンを交差させて固定力を上げる
毛たぼの代用品を使うときに最も大切なのがピンの固定方法です。
ただ挿すだけでは動いたときに緩んでしまうことがあるため、Uピンとアメピンを交差させて留めるのが基本です。
交差させることで支点が安定し、髪をしっかりとホールドできます。
特にアップスタイルや夜会巻きなど動きの多いスタイルでは、根元からしっかり挟み込むようにして固定すると崩れにくくなります。
最後に軽くヘアスプレーを吹きかけて固定力を高めると、長時間でも美しい形をキープできます。
注意点②:髪色と素材の色を合わせて自然に見せる
毛たぼ代用品を自然に見せるためには、髪色との調和が欠かせません。
髪色と素材の色をできるだけ近づけることで、透けたときにも違和感がなく仕上がります。
黒髪なら黒い靴下やスポンジ、明るい髪ならベージュ系のタオルやストッキングがおすすめです。
もし色味が合わない場合は、上からヘアネットや黒スプレーで軽くカバーする方法もあります。
照明や自然光での見え方も異なるため、最終的な仕上がりは鏡を複数使って確認すると安心です。
注意点③:軽い素材を選んで頭への負担を減らす
重い代用品を使うと、長時間の着用で首や頭皮に負担がかかります。
そのため、できるだけ軽くて柔らかい素材を選ぶことが重要です。
スポンジやメッシュネット、毛糸玉などは軽量でフィットしやすく、快適に過ごせます。
重い素材を使う場合は、形を少し平たくして重心を分散させると疲れにくくなります。
また、毛たぼを低い位置に配置することで、頭頂部の負担を軽減できます。
注意点④:通気性を重視して蒸れを防ぐ
特に夏場や長時間のイベントでは、通気性の悪い素材は蒸れやすく快適さを損ないます。
通気性を重視するならメッシュネットやスポンジ素材がおすすめです。
これらは風通しがよく、髪と頭皮の間に熱がこもりにくいという利点があります。
湿気が多い日や屋外でのイベントでは、通気性のよい素材を使うだけで快適さが格段に変わります。
また、汗をかきやすい方は、タオル素材の毛たぼ代用を使うことで吸湿性を高める工夫も有効です。
注意点⑤:スプレーで仕上げて形を長持ちさせる
毛たぼ代用品を使ったヘアセットは、時間が経つと形が崩れやすくなります。
そこで最後の仕上げにスプレーを使うことで、スタイルを長持ちさせることができます。
スプレーは髪から20cmほど離して全体に軽くかけるのがコツです。
根元を重点的に固めるよりも、毛先や表面を中心に吹きかけると自然なツヤが出ます。
仕上げ後に手のひらで軽く押さえてなじませると、まとまりがよくなり上品な印象に仕上がります。
市販と100均で買えるおすすめ毛たぼの代用アイテム

市販と100均で買えるおすすめ毛たぼの代用アイテムについて紹介します。
毛たぼの代用品は、実は100均やドラッグストア、通販でも手軽に購入できます。コスパが良く、初心者でも使いやすいアイテムを厳選して紹介しますね。
アイテム①:ダイソーやセリアのお団子ベースシリーズ
ダイソーやセリアなどの100円ショップで販売されている「お団子ベース」シリーズは、毛たぼ代用品の定番です。
軽くて柔らかく、初心者でも簡単に自然なボリュームを出せるのが特徴です。
特にシリコン製やメッシュタイプなど、素材によって仕上がりの質感を変えられるのが魅力です。
サイズ展開も豊富で、SからLまで選べるため、髪の量やスタイルに合わせて使い分けが可能です。
また、繰り返し使える耐久性もあるので、コスパ重視の方にはぴったりです。
アイテム②:ネット通販で買える人工毛ベース
自然な仕上がりを重視する方には、ネット通販で購入できる人工毛ベースがおすすめです。
リネアストリアなどの通販ブランドでは、本物の髪に近い質感を持つ人工毛製の毛たぼベースが人気です。
人工毛ベースは光の反射にも自然で、どの角度から見ても違和感がないのが最大の魅力です。
耐熱素材を選べば、ドライヤーやコテで形を整えることもでき、プロ仕様の仕上がりが可能です。
通販サイトでは髪色やサイズの種類も豊富なので、自分の髪質や色に合わせて選びやすいのもポイントです。
アイテム③:ドラッグストアのヘアボリュームクッション
ドラッグストアでは、手軽に使えるヘアボリュームクッションが販売されています。
柔軟性とフィット感が高く、自然な立体感を演出できるのが特長です。
特にマペペや貝印などのブランド製品は、耐久性も高く崩れにくいため人気です。
吸湿性のある素材を選べば、汗をかいても快適で清潔に使えます。
パッケージに使用例が記載されているため、初めての方でも安心して使いこなせる点も魅力です。
アイテム④:キャンドゥのメッシュヘアクッション
キャンドゥの「メッシュヘアクッション」は、軽量で通気性に優れた人気の代用品です。
柔らかいメッシュ素材が髪になじみ、長時間でも快適に使えるため、特に夏場のアップスタイルにぴったりです。
色も黒やブラウンなどがあり、髪色に合わせて選びやすいのが嬉しいポイントです。
複数個を重ねて使うことで、ボリュームを自由に調整できるため、和装やフォーマルヘアにも対応します。
コンパクトなパッケージで持ち運びもしやすく、旅行やイベント用としても重宝します。
毛たぼの代用品で失敗しないコツ

毛たぼの代用品で失敗しないコツについて解説します。
毛たぼの代用品は手軽に使えますが、仕上がりの差は「使い方」と「素材選び」にあります。ちょっとしたコツを押さえるだけで、ぐっと自然で崩れにくいヘアスタイルになりますよ。
コツ①:素材の特徴を理解して使い分ける
毛たぼ代用品は、それぞれに特徴があります。スポンジは軽くて形を作りやすいですが、厚みが出すぎると不自然に見えることもあります。
一方で、靴下やタオルは柔らかく扱いやすい反面、固定が甘くなることもあるため、ピンの使い方で補う必要があります。
素材ごとの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることで、自然なボリュームを出しつつスタイルの崩れを防ぐことができます。
たとえば、和装なら厚手のタオル素材、軽くまとめたいときはスポンジやメッシュがおすすめです。
使用する場面と仕上げたい印象に合わせて、素材を選びましょう。
コツ②:固定力を優先してセットする
見た目だけでなく、持続力を意識してセットすることが大切です。
どんな代用品を使っても、固定が甘ければ数時間で形が崩れてしまいます。
ポイントは、ピンを交差させて留めること。根元からUピンを差し込み、その上にアメピンをクロスさせると強度が上がります。
ピンの角度を45度ほどにして頭皮に沿わせると、自然なラインを保ちながら安定感が出ます。
最後にヘアスプレーを軽く吹きかけて固定力を補強すると、長時間崩れません。
コツ③:イベント前に必ずリハーサルする
和装や結婚式、卒業式などの大切なイベントでは、いきなり本番で毛たぼ代用品を使うのは避けましょう。
事前に一度セットの練習をしておくことで、バランスの取り方や固定の感覚をつかめます。
特にスポンジやタオルなどは厚みの違いで印象が変わるため、鏡を見ながら微調整してみましょう。
写真を撮って仕上がりを確認しておくと、本番当日も安心です。
また、事前に髪を洗いすぎると滑って崩れやすくなるため、軽くワックスをつけてからセットするのがおすすめです。
コツ④:髪質に合う素材を選ぶ
髪質によって最適な代用品は異なります。
細い髪質の方は滑りにくい素材を、太く硬い髪の方は柔らかくフィットする素材を選ぶとセットがしやすくなります。
髪が柔らかい方にはマイクロファイバー系のタオルやメッシュ素材が特におすすめです。
毛量が多い場合は厚手のタオルやドーナツ型クッションを使い、安定感を重視しましょう。
髪質と素材のバランスを意識することで、無理なく長時間キープできる理想のスタイルが完成します。
コツ⑤:自然な丸みを意識して盛りすぎない
毛たぼを使う目的は、あくまで自然なボリュームを出すことです。
ボリュームを出しすぎると、シルエットが不自然になりやすく、全体のバランスが崩れてしまいます。
丸みを意識して控えめに盛ることで、上品で洗練された印象になります。
サイドから見たときのカーブがなだらかだと、どの角度から見ても美しいシルエットに見えるのがポイントです。
全体の高さを決める前に、必ず鏡で横と後ろのバランスをチェックして仕上げましょう。
まとめ|毛たぼの代用品で自然なボリュームを作るコツ
| 毛たぼの代用品で自然なボリュームを作る方法 |
|---|
| 靴下を丸めてボリュームを作る |
| スポンジを使って形を自在に整える |
| タオルを巻いて厚みを調整する |
| メッシュネットで軽く自然に仕上げる |
| ウィッグの毛束でリアルな質感を出す |
毛たぼがなくても、靴下やスポンジ、タオルなどの身近なアイテムで、十分に自然なボリュームを作ることができます。
ポイントは、素材の特徴を理解して使い分けることと、固定力を意識してセットすることです。
通気性のある素材や軽いものを選べば、長時間の使用でも快適に過ごせます。
また、髪色に合った素材を選ぶことで、より自然で美しい仕上がりになります。
大切なのは、盛りすぎず、丸みを意識したナチュラルなシルエットを作ること。
本記事の内容を参考に、自分の髪質やスタイルに合わせて「毛たぼの代用品」を上手に活用してみてください。
ちょっとした工夫で、毛たぼがなくてもプロのような仕上がりが実現します。
参考リンク: