親族や友人、職場の人が病気や怪我で入院していると知ったら、すぐに駆けつけたくなりますよね。
しかし、入院中のお見舞いには気をつけるべきマナーがあります。
不適切な時間に訪れたり、不適切なものを持参したりすると、患者さんに余計なストレスを与えてしまう可能性があります。
本記事では、入院中のお見舞いの際に注意すべきポイントについて解説していきます。
入院中のお見舞いマナーについて
入院中のお見舞いに行くときのマナーについて解説します。
お見舞いに行ってよいか確認する
お見舞いに行く前には必ず、患者本人やその家族に連絡を取って、お見舞いが歓迎されるかを確認しましょう。
病状や個人のプライバシーの事情により、お見舞いを望んでいない場合もあります。
特に、身だしなみが整えられない状態で人に会いたくない、または短期間の入院であまり知られたくない場合も考えられます。
患者本人から直接入院の事実を聞いたとしても、訪問が適切かを再確認することが重要です。
また、他人からの情報で入院を知った場合は、特に慎重に行動する必要があります。
適切な訪問タイミングを確認する
入院直後の患者は体調が不安定であり、治療や検査が集中していることが多いため、お見舞いをするにもタイミングが重要です。
お見舞いの可否とともに、訪問の適切な時期や時間帯を尋ねると良いでしょう。
いつでも良いと言われても、入院直後は避け、安定してから訪問することをお勧めします。
面会時間は病院によって設定されているので、その時間内に訪問するのが基本です。
食事時間や夕方以降の訪問は避け、訪問時には派手な服装や香りの強い香水を控えるなど、配慮が求められます。
同室の患者への配慮
多くの病院で、患者は他の人たちと同室で過ごすことがあります。
訪問時には、同室の患者に対しても配慮を忘れずに、可能なら挨拶を交わすと良いでしょう。
会話はできるだけ静かに行い、他の患者に迷惑をかけないよう注意が必要です。
特に、同室の患者が休息を必要としている場合は、訪問を短くして早めに退室することが求められます。
病院によっては、患者とその訪問者のための共用休憩スペースを提供していることもあります。
患者の状態が許せば、そこでリラックスしながら会話を楽しむのも一つの方法です。
話題と滞在時間
入院している人と話すときは、相手が話題をどう選ぶかに注目し、共感を示すことが大切です。
病気や治療について話したい場合は、その話題に寄り添い、慰めの言葉を適宜加えると良いでしょう。
一方で、彼らが日常生活や世間話をしたい場合は、明るく楽しい話題を提供することが望まれます。
お見舞いの滞在時間は、患者の体力や現在の状態に配慮し、短時間で切り上げるのが理想的です。
通常、30分程度が適切とされ、最長でも1時間以内に終えることが推奨されます。
長時間の滞在は、患者に過度な疲労をもたらすことがあります。
お見舞いに持って行く手土産の選び方
お見舞いに際して何か手土産を持参することは一般的ですが、選ぶ際にはいくつかの点に注意が必要です。
例えば、病状によっては食事制限があるため、食品は避けたほうが無難です。
また、花や鉢植えについては、香りが強いものや、「根が付く=寝る」という言い伝えから不向きとされることがあります。
親しい友人なら、事前に欲しいものを確認してから持って行くと喜ばれます。
友人以外の場合は、使い勝手の良い日用品や入院中に読める本や雑誌など、退屈しのぎになるアイテムがおすすめです。
お見舞い金の相場とマナー
お見舞いにお金を渡す習慣がある場合、適切な金額の知識が必要です。
- 家族や親族には約1万円
- 友人には3,000円から5,000円
- 職場の同僚にも3,000円から5,000円
目上の人に現金を直接渡すのは失礼にあたることがあるため、3,000円から5,000円相当の品物を選ぶことが推奨されます。
また、職場でまとめて集金をしている場合は、追加で個人から金額を出す必要は通常ありません。
お見舞いはお祝いとは異なるため、適切な包装を心掛けましょう。
包み紙には「御見舞」や「御伺」と記し、裏面には自分の名前を書くのが一般的です。
まとめ
入院は、体調が悪いためのものであり、患者の負担を最小限に抑えるべきです。
お見舞いをする際は、患者の体調や気分を最優先に考え、極力負担をかけないように心がけましょう。
お見舞いの時間は短くするのが一般的です。
適切に行われたお見舞いは、患者にとって大きな励みになります。
マナーや配慮を持って、入院中の人々を支えていきたいものです。