コンサートの時に行われる規制退場ってご存知でしょうか?
規制退場とは、多くの観客が同時に会場を出る際の混乱や危険を避けるために導入された制度です。
有名アーティストの大規模コンサートでは、規制退場が実施される場合があります。。
規制退場により、ドームやスタジアム、アリーナでの転倒や事故のリスクが大幅に低減されます。
特に、遠方から公演を観に来た観客にとって、規制退場による退場時間が遅くなるのは大きな関心事です。
場合によっては「規制退場で帰宅が困難になる」という事態もあります。
本記事では、規制退場が必要とされる理由、実施される順番と所要時間、緊急時に中途退出する方法について詳しく解説します。
また、規制退場の指示を無視して勝手に退場する行為がなぜマナー違反なのかについても触れていきます。
規制退場が必要な理由
規制退場は、主に数万人が集まるような大規模なイベントで実施されます。
実施される理由は、観客全員が一度に狭い出口へ向かうことによる危険を防ぐためです。
通常、ライブや公演の終了後には規制退場のアナウンスがなされ、観客は指定された順番で安全に退場します。
退場の順番は、観客が座っていたエリアやブロックによって異なりますし、それぞれの退場所要時間も変わってきます。
規制退場が実施される主な会場
規制退場が行われることが多い主な会場は以下の通りです。
- 東京ドーム
- 横浜アリーナ
- 横浜スタジアム
- 京セラドーム大阪
- バンテリンドーム ナゴヤ
- みずほPayPayドーム福岡
これらの会場では大人数の観客が集まるため、規制退場が効率的かつ安全に退場するための有効手段となっています。
規制退場の開始と所要時間
規制退場は、コンサートやライブイベントのアンコールが終了した直後に始まります。
規制退場が開始されると、観客は警備員の指示に従い、出口に向かう行動が制限されます。
アナウンスに従って指定された順番で退場することになるため、安全かつスムーズな退出が可能となります。
ドームやアリーナからの退場時間は、状況によって異なりますが、通常は以下の通りです。
- 最短で約10分
- 長い場合は60分以上
ほとんどの場合、退場には最大で60分以内を目安に設定されています。
規制退場の順番
規制退場の順番は、その日の公演の具体的な条件によって異なり、事前には詳細がわからないことが一般的です。
これは以下のような理由のためです。
- 各ライブの演出や進行の差異
- 会場の座席配置の違い
- 利用可能な出口の数の変更
- イベント管理スタッフの運営方針の違い
上記により、規制退場の順序はイベントごとに変わるため、事前に確認することは難しいです。
規制退場の際は、最大1時間の待機を想定して焦らずに待つことが推奨されます。
帰宅を考慮して退場する
ドームやアリーナでのイベントは、通常の公演時間が2時間30分から3時間と見積もられ、その後に規制退場で追加1時間が必要です。
例えば、19:00に開始されたイベントの場合、会場を出るのは最早23:00となる可能性があります。
遠方からの参加者で、最終の交通手段の時間に間に合わせる必要がある場合は、アンコールが始まる前に退場を開始すると良いでしょう。
これにより、楽しみながらも時間内に帰宅できる可能性が高まります。
しかし、イベントを最後まで楽しみたい場合は、公演後に近くで宿泊することを検討するのが最適です。
宿泊することで、公演の全てを満喫し、帰宅の心配をせずに済みます。
規制退場でのルール違反
規制退場時には会場からの安全な退出を促すアナウンスがありますが、中にはこれを無視して先に出ようとする観客もいます。
多くの人が同じく早退を望んでいる中で、ルールを無視する行為は非常に迷惑であり、明らかなマナー違反です。
以前は、緊急を要する理由があれば、警備スタッフが公共交通機関のチケット提示に基づいて優先的に退場を許可することがありました。
ですが、現在では優先的な退場は少なくなっています。
急いで帰る必要がある場合は、規制退場が開始される前に会場を出ましょう。
まとめ
一般的なコンサートやライブイベントでは、公演自体の所要時間が約3時間で、規制退場で1時間追加となり、計4時間を見積もることが一般的です。
会場から最寄りの駅への移動時間も加えると、追加で30分ほど必要になる場合が多いです。
夜のイベントの場合は終演時間が遅くなることがあり、帰宅の際の交通手段の時間も考慮する必要があります。
帰宅時のスケジュールは事前にしっかりと検討し、スムーズに帰れるよう計画を立てることが大切です。